検査のきっかけと診断までの経緯
ネフローゼ症候群では、見た目にはっきりしているのはタンパク尿(泡立つ尿)とむくみです。
まず私が浅はかだったのは、
「尿の泡立ちは糖尿病だけではない」
と言うことです。
10月頃から尿の泡立ちが気になり、糖尿病を疑いました。やや肥満気味な体型だったためこりゃ本気で痩せねばなるまいと思いつつ、特に何もしないで仕事をしていたのですが、この時点で気づくべきでした。
よく「トイレの水に勢いよく当てれば多少泡立つ」とか書いてるところもありますが、そんな微妙なラインじゃないんですね。
ビールか…?
ってくらい泡立つんですね。しかも泡が強いので揺すったりするくらいじゃ消えない。
なので、ここまで来たら糖尿病にしても低タンパク血症にしてもだいぶ進んでますから即刻病院に行き検査するのをお勧めします。
実は尿が泡立つよりも私がヤバいと思ったのは(尿もだいぶヤバいんですが)、足のむくみでした。
私自身過去に立ち仕事もしていましたが、足がむくんでパンプスが辛いなどという経験があまりありませんでした。
現在は事務と言う名の雑務、つまりは書類作業もしつつ重い荷物運んだり掃除洗濯等もこなすために体を動かすことも割とあったのでむくみとは無縁でした。
11月に入った頃、備品をしまうためにぐっとしゃがんだところ、太もものハリが強く、ぐっと曲がらない感覚がありました。
いよいよデブが悪化したかなと思いましたが、脚まわりのハリがどんどん悪化し、足の甲にまで広がって歩くのが難しくなってきました。
こちらは入院当日の脚ですが、豚足がごとくふくれ上がっています。むくみ自体に痛みはありませんが、肉が保水できる限界を超えると、はちきれるような痛みがあります。
で、
何を思ったか、そこで最初に整形外科内科に行ったんですね。
私なりに、脚=筋肉やリンパ=整形だと考えたのでしょうが、内科の名を冠していても先生や得意分野によってまるで診断が違います。
まず1日目の先生は、はっきりと「わからない」とおっしゃいました。わからないが故に紹介状も書くから、循環器か呼吸器を当たってくれとおっしゃったのが今でも救いです。
2日目、紹介状を貰うべく同じ科を訪ねたら別の先生でした。その先生はおじいちゃん先生で、脚をつかんで回したり、より整形外科らしい処置をしてくれはしたものの、ひどいむくみを前に風呂に入れとか脚冷やすなとか静脈が弱いとの御診断でした。
話は逸れますが、この病院を受ける前にも別件でおじいちゃんが先生をされてる病院で検査をしたことがありますが、「貴様正気か…?」と思うような対応でしたので、基本先生がおじいちゃんだったら信用しないことにしてます。
お持ちの知識が古い上、ご自身の経験で判断できないことは適当なこと言ってこちらがスッキリも納得もしないことが多くて二度手間になります。
話は戻り、1日目の先生の「循環器」のワードを頼りに近所の循環器内科を受診し、そこでネフローゼが発覚しました。
循環器内科の先生は、症状の目星をいくつか挙げ、検査によって可能性を絞るやり方でした。
前クリニックの先生が指摘した心臓の機能低下もちゃんとレントゲン等の結果を以って否定し、採血や採尿で根拠も挙げた上で、ネフローゼ症候群であると診断しました。
ネフローゼ症候群という病名にたどり着くことは人生で微塵も考えたことがなく、ここまで来るのに遠回りをしてしまいました。
ネットで調べればある程度目星を付けられることもありますが、今回に関しては勝手に判断してはいけない病気だなと痛感しています。
仕事をしていると、病院にほとんど行かない人も多くて「自分だけこんなに弱くてダメなやつだと思われてないか」と思ったりもしましたが、流石に体は一生ものですので、遠慮なく検査に行ってよかったと思っています。