治療がしんどい

ネフローゼ症候群治療記録

お見舞い

ネフローゼになったお陰で(?)、あまり会えていなかった友人たちがお見舞いに来てくれるという嬉しい事もありました。

 

その反面、ちょっとそれは困る…という場面もあったりしたので、個人的な気持ちガッツリ含めてお見舞いについてまとめたいと思います。

 

基本的なマナーはもうネットに書いてる事で大方間違いありません。

病人が自分でいうのも何ですが、ピンピンしてるように見えても入院が必要な時点で元気な人間とは違いますので、遊びに来たよー!の感覚で来られるとこちらも疲弊します。

特に人付き合いがうまくない私にとって、ワイワイガヤガヤされるよりも、ちょっと短い時間に「顔見に来たよ」くらいで充分嬉しかったりします。

 

【お見舞いの品】

 

これもネットに書かれていますが、感染予防のため最近は病院に生花や植木、ドライフラワーの持ち込みが禁止されているところがあります。

また、内臓系の病気の場合は食事制限もありますので、果物やお菓子は事前に確認した方がいいかもしれません。本人が欲しがっても治療のためダメな場合もありますからね。

お花や飲食物はそういう事情もありますので、あえて用意しなくても失礼にはなりません。

 

ありがたい事にそれ以外にも何か必要なものは?と聞いてくれる方がいますが、必要なものは自分で揃えてるので大丈夫です、が本心です。遠慮でもなんでもありません。

と言うのも、病室も狭く、アレコレ貰っても置く場所に困ったり、使い勝手が合わずに持ち腐れになったらもったいなくて悲しくなるので私はあらかじめ「あなたの身一つでいいのよ」と言ってます。

 

それでも更にありがたいことに色々頂いたわけですが、これは良かった!と思ったのは爽やかな香りのするグッズでした。

本来相部屋で香りのするものはよろしくないのかも知れませんが、香水とは違いほのかに香らせるもの、身につけて自分だけで楽しめる強さの香りのものを頂いたのでリフレッシュに最適でした。

また、テレビカードもいろんなアメニティに使えるので実用的で助かりました。

お絵描きしてた時のことを覚えていてくれた方はコンパクトな画材をプレゼントしてくれたので、電子機器の画面を見るのに飽きたら使うようにしています。

 

【タイミング、人数、病室の人への配慮】

 

まず、頼むから食事の時間にかぶるのはやめて下さい。

 

私が食べることを大事に考えすぎてるからかもしれないんですが、人の目気にしながら食べるの嫌なんですよね。気にしないから食べてていいよ、じゃないんです。気にするんです。待たせたり、見られたり、咀嚼音聞かれたり、ゆっくりできないじゃないですか。

人によっては家族団欒みたいに人と食べることが楽しみな方もいますが、私はそうじゃない。食事も治療の一環なので、「治療」に専念させていただきたいのです。だから食事の時間に被らないよう余裕を持ってくるか、食事の時間が近づいたらそっとお引き取りください。

 

あと3人以上で来ないで下さい。

 

私の足のむくみが酷かった事も関係しますが、まず大人数で来られると病室の人への配慮も必要になります。場所もとるし、会話の声も大きくなりがちで、盛り上がったら抑えるのも大変。制止が効かない人がいるとめんどくさいんです。

人数が多い時は共用スペースに行けばいいのですが、足が悪い時にベッドから出るのも大変なので、そもそも大人数で来ること自体控えて欲しかった時もあります。それなら少人数で、代表者に一言よろしくねでも充分ですよ。

私の場合免疫がヤバイから入院という側面もあったので、誰が保菌してるかわからないというリスクもできるだけ排除しておきたいところです。

 

同室の人への言及や否定的なことは言わないで下さい。

 

ツイッターでは気になった事をペラペラ呟いちゃって、それがストレス発散になるんですが、それは反対に病室で声を大にして言えない事でもあります。

それは同室の人への不満だったり、院内サービスに対する不満だったり、円満な院内生活のために対面で言えない事って積もればたくさんあるんですよね。(ちなみに院内スタッフさんに対してはなんの不満もないです、そこは誤解なきよう)

 

なので、よそで呟いた否定的な話を他人に聞こえるところでするのはあまり美しいやり取りではありません。

私は自分の身を守るために(というか余計な会話からストレスの原因を作らないために)同室の人とは会話をしていません。

なので、「あれ、あの人は?」とか、「隣の人と話してないの?」と聞かれると、まぁね…と濁します。面と向かって話してないのに、聞こえてきただけの会話で話広げるのも気持ち悪いでしょ?

また、病室初めて見たー!とはしゃぎまわる人もいましたが、アミューズメント施設ではないので落ち着いて欲しいですね。ストレスです。

 

逆に、病気のことについては包み隠さず話せます。余命あとわずかな深刻な病ならともかく、ネフローゼは人生かけて付き合う病なので、現状報告みたいな感じでカジュアルに話ができます。

まだ経過観察ですが、寛解の状態が安定すれば食事も普通に取れるはずなので、美味しいもの食べに行こうね!という話題は生きる希望になります。

 

お見舞い自体は、暇つぶしだったり元気な様子を久しぶりに見られて嬉しいところもありますが、相手の病状を踏まえて手短に済ますのがいいのかなと思います。